「痒がって困っています」
「抜け毛が以上に多くて」
「皮膚が赤くなっちゃって」
「皮膚に艶がありません」
「身体のあちこちを舐めてばかりで」
「毛がパサパサになっちゃいました」
「皮膚が脂っぽくて臭いもあるんです」

などなどいろいろなお話を聞きます。

皮膚病や内臓疾患、ストレス、タンパク質などの栄養不足、食べ物が合わなかったり、蚤・ダニなどや特定物質が原因のアレルギーなど皮膚・被毛のトラブル原因は様々あります。

皮膚や被毛にトラブルが現れるとアレルギー反応が出ていると勘違いされる方も多いですが

皮膚・被毛トラブル＝アレルギーということではなく
アレルギー＝食事アレルギーということでもありません。

病気など特定要因の皮膚や被毛トラブルではなく、要因がハッキリしないようなトラブルの多くは肝臓や腎臓の働きが低下することで免疫バランスや代謝バランスが崩れてしまうことがキッカケになっていることがあります。
肝臓や腎臓は身体の中で不要な物を取り除くフィルターの役割をしているため、食べ物などに身体に負担となるものが含まれているとその影響を直接的に受け、機能低下を起こしやすいのです。

肝臓や腎臓は同時に血液や免疫、代謝の管理もしている臓器です。
そのため肝臓や腎臓の働きが阻害され、機能が低下してしまうと代謝や免疫のバランスが崩れてしまい、しっかりした新陳代謝が行われなくなってしまったり、身体の外部から受けた食事のストレスや生活のストレスなどに対して働く免疫機能が低下してしまうことで皮膚・被毛トラブルや涙やけ・耳だれなどにつながってしまうことが多いのです。
人間でも肝臓や腎臓が悪くなると髪の毛がパサパサになってしまったり、皮膚がガサガサになったり、肌の色が悪くなってしまうのと同じことです。

愛犬の皮膚・被毛トラブル・涙やけ・耳だれなどを対処だけではなく、根本の部分から改善・回復してあげるためには、肝臓や腎臓などに負担をかけないようにし、働きを本来の状態にしてあげることで免疫・代謝の力を高め、症状改善のキッカケをつくることがとても大切になります。

少しでも肝臓・腎臓に負担をかけないようにしてあげるためにはどうすればよいでしょうか？
もちろん直接口に入り、日々の生活を支えている食事に気をつけてあげることが必要です。
食べる物の中に身体に負担を掛ける物や不要な物が含まれていると、それらの物を取り除く役割をしている腎臓や肝臓には大きな負担が掛かってしまいます。
特に過剰な塩分・化学薬品(加工前段階で使用され、無添加扱いになるものも含む)・合成栄養素・残留農薬・肉類の飼育段階で使用された抗生物質やホルモン剤・食いつきのために使用される料理廃油やフレーバーなどは愛犬の身体にとって負担となるだけで全く必要のないものです。
これらに十分注意し、食事を与えてあげることで代謝や免疫のバランスを整え、症状改善やトラブルの芽を減らしてあげていただきたいと思います。
わんちゃんによって多少時間が掛かることもありますが、根本解決のために頑張ってみてください。
また、今は特に問題を抱えていないわんちゃんでもこれらのことに十分注意してあげることが健康維持のためにとても大切です。